訪日外国人、16年に2000万人 国交相が方針、目標4年前倒し

出雲大社大屋根葺き替え(共同)

 前原誠司国土交通相は15日、「訪日外国人を2020年に2000万人にする」との観光庁の目標について、16年に期限を前倒しする方針を固めた。目標達成のため、観光庁の10年度予算の概算要求は今年度当初比4倍の250億円程度に増やす。公共事業費は大幅に削減する一方、国交相が成長分野と位置付ける観光では手厚い予算を求め、メリハリをつけるねらいだ。
 国交相は現在の観光庁の目標について「あまりにも計画として甘すぎる。できるだけ前倒ししたい」と表明していた。09年の訪日外国人は世界的な景気低迷で前年比約2割減の600万〜700万人にとどまりそうで、目標達成には7年後の16年までに約3倍に増やす必要がある。 (16:00)