金星探査衛星の名「あかつき」に なぞの風、解明に挑む

22時57分
 金星に吹く風や気候などを調べる日本初の金星探査衛星「プラネットC」の名称が「あかつき」に決まった。夜明けの空が白んで金星が美しく輝く時間帯から命名し、宇宙航空研究開発機構が発表した。あかつきは来春ごろにH2Aロケットで打ち上げられ、半年かけて金星に到着。金星を回りながら約2年観測する予定だ。また、あかつきに載せるメッセージの募集も始まった。
 あかつきは、ハレー彗星(すいせい)に接近した「すいせい」、火星に行った「のぞみ」に続く惑星探査機。金星は、ほとんど自転していないのに強い東風が吹いているのがなぞで、世界初の惑星気象衛星として、この解明に挑む。
 あかつきに載せられるメッセージや応募者の名前は、12月25日必着で、宇宙機構のウェブサイト(http://www.jaxa.jp/event/akatsuki/index_j.html)で受け付ける。(東山正宜)