中古マンション、1都3県そろって値上がり 21カ月ぶり

 不動産情報会社の東京カンテイ(東京・品川)が22日まとめた9月の中古マンション販売動向によると、首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)の平均売り出し価格は2794万円だった。8月に比べて2.0%の上昇で、2カ月連続で前月を上回った。1都3県のうち、8月に唯一値下がりしていた埼玉県も上昇に転じた。1都3県でそろって上昇するのは2007年12月以来、21カ月ぶりという。同社は「急落状況は脱したが、上昇が続くかどうかは不透明」(市場調査部)と分析している。
 都県別にみると、東京は1.7%、神奈川は2.0%、千葉は1.8%、それぞれ上昇した。埼玉も8月の0.1%下落から0.8%の上昇に転じた。近畿圏(大阪・兵庫)は1.1%上がって1807万円、中部圏(愛知)は0.9%下がって1510万円となった。
 調査は専有面積30平方メートル以上の家族向けの物件を対象に、70平方メートルあたりの価格に換算して集計した。中古マンションの価格は地価との連動性が高いとされる。 (16:00)