パーキンソン病発症リスク、6倍高める遺伝子 東大など発見

 筋肉が硬直したり、手足が震えたりするパーキンソン病の発症リスクを高める遺伝子を、東京大や米国立衛生研究所(NIH)などの研究チームが発見した。この遺伝子に変異がある人は変異のない人に比べて病気を発症する確率が約6倍高い。新しい治療法の開発につながるという。
 成果は22日発行の米科学誌ニューイングランドジャーナル・オブ・メディシン」に発表した。
 欧米・アジアの16施設で約1万人を対象に遺伝子を解析したところ、パーキンソン病患者の7%で「GBA」と呼ぶ遺伝子に変異が見つかった。病気のない人での変異は1%しかなかった。変異した遺伝子を持つ患者ほど発症した年齢が若かったという。 (16:00)