菅家さん再審初公判 あらためて無罪主張へ

大分県大船山(朝日)

 栃木県足利市で1990年、保育園児松田真実ちゃん=当時(4)=が殺害された足利事件で、殺人罪などで無期懲役が確定、その後釈放された菅家利和さん(63)の再審初公判が21日、宇都宮地裁(佐藤正信)裁判長)で開かれた。
 菅家さんは起訴状の内容に対し、あらためて無罪を主張。弁護側は冤罪につながった当初のDNA鑑定の実態について詳述する。
 菅家さんは91年12月、真実ちゃんを殺害したとしてDNA鑑定などを根拠に逮捕、起訴された。取り調べでいったん殺害を認めた後、一審途中から無実を訴えたものの有罪判決を受け確定した。
 再審請求は宇都宮地裁が2008年に棄却。即時抗告審の東京高裁が弁護団の求めに応じDNA再鑑定を実施したところ、真実ちゃんの下着に付着した体液と菅家さんのDNA型が一致せず、同高裁は今年6月、再審開始を決定した。
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