平城宮跡の大極殿、復元作業大詰め 立ち並ぶ朱色の巨柱

 奈良市の国特別史跡平城宮跡文化庁が進めている大極殿正殿の復元作業が、仕上げの工程に入った。外装はほぼ完成し、現在は直径約70センチの朱色の巨柱が立ち並ぶ建物内の内装や建物周辺などを整える工事の最中。来年4月、平城遷都1300年祭の目玉として一般公開される。
 大極殿天皇が元旦の儀式や外国使節の謁見(えっけん)に用いた。復元するのは奈良時代前半当時の大極殿。幅約44メートル、奥行き約20メートル、高さ約29メートルで、完成すれば屋根に約10万枚の瓦が並ぶ威容を誇る。 (19:00)