裁判員裁判第一号の被告に賠償命令 東京地裁

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 全国初の裁判員裁判で、自宅近くに住む女性(当時66)を刺殺したとして殺人罪に問われ、懲役15年の判決を受けた無職藤井勝吉被告(72)=控訴中=に対して、東京地裁(秋葉康弘裁判長)は16日までに、「損害賠償命令制度」に基づき計約4745万円の支払いを命じる決定をした。決定は9日付。遺族が慰謝料など計約5845万円の支払いを求めていた。
 刑事裁判で有罪判決が出た場合に同じ裁判官が賠償額を決める制度で、裁判員裁判の被告に、同制度に基づく賠償命令が出たのは初めて。被害者の長男(38)と次男(36)が申し立てていた。