初代大統領は?高校生77%が不正解 米オクラホマ州

3時26分
 【ニューヨーク=田中光】初代米大統領は誰か?――米南部オクラホマ州の公立高校生の77%が「ワシントン」と正しく答えられなかったことが、地元シンクタンクの調査で分かった。教育関係者は衝撃を受けている。
 調査は、千人を対象に電話で10問を聞いた。設問は、移民が米市民権を得るために合格しなければならない試験問題をそのまま活用した。
 正答率は、「アメリカの東側にある海は何か」(大西洋)で61%に達したものの、「独立宣言を書いた人は誰か」(ジェファーソン)が14%、「上院議員の任期は」(6年)が11%にとどまった。正答率が23%しかなかった初代大統領のワシントンは、1ドル札や25セント硬貨に肖像が描かれており、だれでも日常的に目にする「著名人」といえる。
 市民権取得の場合は10問中6問を正答すれば合格で、9割以上が通過する。ところが高校生で「合格」したのはわずか2.8%だった。