整備新幹線「新規着工は白紙」 国交相

 前原誠司国土交通相は16日の閣議後の記者会見で、来年度の新規着工を検討していた整備新幹線の3区間について「全くの白紙。前年度並みの概算要求をした。(予算配分の)中身はこれから政府・与党と相談しながら決めていく」との方針を示した。対象は北海道新幹線の札幌―長万部間、北陸新幹線の白山総合車両基地―福井間と敦賀駅九州新幹線長崎駅
 国交省の来年度予算の概算要求では整備新幹線の国費を2009年度当初予算と同額の706億円要求した。8月末に提出した概算要求の 825億円からは減額し、3区間の新規着工費は盛り込まなかった。一方で事業費は8月末と同じ2600億円を要求し、新幹線の譲渡収入など国費以外で着工できる余地を残した。年末に向けて着工の是非を検討する考えだ。 (16:00)