鑑真の故郷、日中韓の僧1000人が祈り

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 【揚州(中国江蘇省)=奥寺淳】中国江蘇省揚州市にある鑑真和上が育った古寺・大明寺に15日、日中韓3カ国の高僧ら約1千人が集まり、東アジアの平和を祈った。
 3カ国の友好協会などが主催した日中韓文化交流フォーラムの一環で、5回目の今年は大明寺がある揚州市で開かれることにちなみ、僧侶が一堂に集まった。同市政府の郭慶副秘書長は、10日に北京であった日中韓首脳会議で東アジアにおける平和構築が話し合われたことを踏まえ、「僧侶たちの祈りも、その流れです」と話した。
 日本からは、鑑真が約1250年前に建立した奈良の唐招提寺法隆寺薬師寺の僧侶ら計45人が参加。唐招提寺の西山明彦執事は「仏教界は日中国交正常化前から交流を続け、平和の下地をつくってきた」と話し、最前列で平和への祈りをささげた。