麻生政権の「子育て応援手当」、補正見直しで廃止へ

 鳩山由紀夫首相が指示した2009年度補正予算(総額14.7兆円)の削減を巡り、政府の行政刷新会議は13日も各省との折衝を続けた。先月18 日に見直し方針を決めてから間もなく1カ月、削減目標は3兆円超。新たな政策実現のための財源づくりは、16日の閣議決定に向けて大詰めだ。厚生労働省は 13日、3〜5歳の子どもに1人当たり3万6000円を支給する「子育て応援特別手当」を廃止する検討に入った。総額は1254億円で、補正予算の見直し対象に加える。
 同手当は麻生前政権が09年度補正予算に計上したもの。09年度の対象者は約330万人。1人につき1回限りの支給で、支給時期は自治体が独自に定める仕組みだ。厚労省は補正見直しで5213億円の執行停止を決めているが、さらなる上積みを迫られていた。前政権色が強い同手当をやめ、民主党の目玉政策である「子ども手当」などに財源を振り向ける。 (07:00)