新型インフル、入試実施に難問 私大「追試できぬ」

 入試シーズン本番を控え、大学や中学・高校が流行拡大が懸念される新型インフルエンザへの対応に苦慮している。文部科学省は大量の欠席者が出る事態に備えセンター試験の追試日程を遅らせることなどを決めたが、追試を行っていない私大などは会場確保や問題作成がネックに。感染した児童・生徒が受験する可能性もあり「流行が広がったらどうすればいいか……」と頭を抱えている。
 「何らかの対応は検討はしたいが、追試験という形は難しい」。全国から毎年約12万人の受験生が集まり12日間にわたって入試を行う早稲田大の担当者は頭を抱える。新型インフルエンザは季節性に比べて感染力が強く、10代以下で感染が拡大している。このため試験日前後に大流行していると、欠席者が大量になる恐れもある。 (07:00)