「羽田ハブ化」へ急旋回 国交相が意向、国際競争力にらむ

 前原誠司国土交通相羽田空港の国際化を本格的に進め航空網の拠点である「ハブ空港」にする方針を表明した。国交省は国際線中心の成田空港に配慮しつつ羽田を国際化してきたが、国交相が「成田・羽田の国際・国内の分離を取っ払う」と踏み込んだため波紋を広げている。羽田国際化には利便性や国際競争力の向上などメリットが大きい半面、実現には地方自治体との調整などハードルも多い。
 羽田は国内、成田は国際とのすみ分けは1978年の成田開港から続いてきた。2001年以降、ソウルなどアジアにチャーター便が飛ぶが、いまだに羽田の旅客の9割以上を国内が占める。 (07:31)