教員免許更新制、2011年度から廃止へ 文科省方針

 文部科学省は14日、教員の指導力向上のため10年に1度大学などで講習を受けることを義務付けた教員免許更新制を2011年度から廃止する方針を固めた。これに合わせ、四年制大学卒で教員免許を与えていた養成課程を大学院2年を加えた6年間に延長し、教員の質を確保する。
 今春始まった教員免許更新制をめぐっては、教育現場から「効果があるか不透明」「教員の負担が増す」との批判があり、民主党マニフェスト政権公約)で制度を抜本的に見直す方針を掲げていた。
 文科省は今後、現行制度下で教員が講習を受講しなくても免許が失効しないよう11年1月の通常国会で関係法令を整備する方針。 (11:44)