万博まで半年、上海厳戒態勢 数万人の武装警官投入

 来年5月に開幕する上海国際博覧会(上海万博)まで11月1日で半年。現地では出展パビリオンの建設が急ピッチで進む一方、専従の武装警察部隊が警備を開始し、祭典ムードとともに緊張感も漂い始めた。中国は昨夏の北京五輪に続く一大イベントの成功に向け、万全の警戒態勢で臨む構えだ。
 万博のシンボル「中国館」など各パビリオンの建設工事で土煙が上がる会場一帯。入り口では、資材を積んだトラックが出入りするたび、濃紺の制服を着た男らが身元確認を求める。治安確保のため中国当局が動員した警備要員だ。史上最多となる242の国と国際機関が参加し、過去最多の来場者 7000万人を見込む上海万博。当局は開催に当たり、上海市江蘇省浙江省に駐留する武装警察6部隊から数万人を動員する。 (17:21)