「東京スカイツリー」、高さ世界一に 東武鉄道、24メートル延ばす

 東武鉄道は16日、東京都墨田区に建設中の新電波塔「東京スカイツリー」の高さを従来計画より約24メートル延長し、634メートルに変更すると発表した。従来計画の610メートルは中国・広州に建設中の新電波塔の高さとほぼ同じで、両タワーが高さ世界第1位で並ぶ見通しだった。単独で高さ世界1位にするため、新電波塔の一番上にあるアンテナなどを取り付ける突起部分を伸ばす。
 新電波塔は東京タワーの後継で、地上デジタル放送の電波塔として2012年春に開業する予定。634メートルは「むさし」と読め、「武蔵の国(今の東京、埼玉、神奈川の一部)」の語呂合わせも意識し、覚えやすくする狙いもあるという。担当者は「世界一の高さとなることで日本の持つ技術力の高さを見せつけたい」と話している。
 新電波塔はもともと、高さ約640メートルでも耐えられるように設計・建設していた。今回の高さ変更でも約650億円の総事業費、2012年春の開業予定は変わらない。 (20:48)